ダイビングで最もお金が掛かるのが器材です。 もちろん器材を購入しなくともレンタル器材で潜れます。 しかし何度もレンタル料を払うなら、思い切って買ったほうが最終的には安くつきます。 また、器材は命を預ける道具です。 レンタル品は使用法が違う物もありますが、マイギアなら使い方を覚えれば迷うことはありませんし、状態も常に把握できます。 いざと言う時、ブランクが空いた時も、慣れたマイギアなら落ち着いて行動できるでしょう。 さらにマイギアには愛着が湧きますから、器材の取扱い方法にも詳しくなりますし、なにより潜りに行きたくなります (^^) ただし、格安セット物の安易な購入はオススメできません。 上でも言明したように器材は命を預ける道具です。 一つ一つ、自分に合ったギアを厳選して購入することをオススメします。 ギア選びで大事なことは、実際に手に取り、装着し、出来れば使ってみることです。 カタログだけを見て決めるのはあまり賢いとは言えません。 各ギアごとの選定注目ポイントを挙げておきますので参考にして下さい。 ちなみに、お兄が考える重要な器材ベスト3は、 1位 レギュレーター 2位 フィン 3位 ダイブコンピューター 付け加えるなら、ギアの色はトータルコーディネイトを考えて選べばフル器材を装着したときにスマートですし、器材干し場でも見つけやすいですよ (^o^) |
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<マスク> ダイビングで一番楽しいのは、綺麗な景色を見たり、カラフルな珊瑚を見たり、色んな生物を見ることでしょう。 そのために必要なのがマスク。 視界が制限されることによって不安感を覚える閉所恐怖症気味の人はレンズが大きめの、またスカートが透明の物を選ぶとよいですよ。 ◆ポイント マスク選びで重要なことは、‘フィット感’。 それはサイズ、顔との密着性とスカートの軟らかさです。 OWで習ったように、ストラップは着けずにマスクを顔に押し付けて、鼻で息を少しだけ吸い、手を離して顔を振っても動かない、ズレないことが必須。 ◆マスクの種類 マスクには一眼レンズ、二眼レンズ、多眼レンズ、フルフェイスがあります。 どのタイプを選ぶかは好みです、特徴は以下の通り。
◆レンズの種類 レンズにはノーマルレンズ、ノーフォグレンズ、オプティカルレンズ、UVカットレンズなどがあります。 ・ノーフォグレンズ…曇り止め処理を施したレンズ ・オプティカルレンズ…度付きのレンズ ノーフォグレンズは曇り止めが不要でスグレモノっぽいですが、実際に使用すると100本ぐらいで曇りだします。 一旦曇りだすと、今度は曇り止めを塗っても曇りやすいので、あまりオススメできません。 注意:新品のレンズには油膜がついているので、購入したらまず歯磨き粉で磨きましょう ◆スカートの素材 ネオプレーンゴムとシリコンゴムの2種類があります。 これはズバリ、シリコン素材を選んで下さい。 シリコンの方が軟らかいので、フィット感もよく、長時間潜っていても痛くありません、また耐久性に優れ、カラフルです。 ◆アクセサリー (ストラップカバー) ストラップに取付けマスクの脱着を容易にするもの。 リバーシブルの物もありカラフル。 ただし、髪をゴムで後ろへ一つにまとめる人は、逆に使いにくい。 ◆コンタクト or オプティカルレンズ 目が悪い人は誰でもどっちにすべきかちょっと悩むと思います。 ショップの多くはオプティカルレンズの使用を進めるでしょう。 特にOW講習ではマスククリアやマスク脱着の訓練もあるのでコンタクトを着けたままというのは難しいです。 (お兄はマスクを外したまま10m往復という訓練もあったのでコンタクトは不可でした) コンタクトを着けたままだと、角膜に傷がつく、感染症になりやすいなどと言われますが、それは陸上でも同じこと。 最大の理由は、不意にマスクが外れたときに、コンタクトも流れパニックになりやすいこと、またマスクリカバリーをした後には裸眼状態になり不便、危険なためです。 実際にハードコンタクトは、エントリーの衝撃でもズレたり外れたりしやすく、角膜にキズもつきやすいです。 ですが、あまりに視力が悪い人は、コンタクト無しだとセッティングも行い難いし、船酔いしやすいです。 エントリー直前までメガネをしていればよいですが、小さなボートやビーチエントリーの時はメガネ置き場に困ります。 では、どうしたらよいのでしょう。 お兄が思うに、普段メガネの人はオプティカルレンズを、普段コンタクトの人はそのままでいいと思います。 ただし、マスクが外れコンタクトが流れてもパニックにならない程度のスキルが身につくまではオプティカルレンズを使用したほうが安全です。 そして、コンタクトはソフトレンズにしましょう、また失くしても安心な使い捨てをオススメします。 ◆お兄の愛用品 THE GULL(ガル)のMANTIS(マンティス) ブラックシリコン 誕生から30年、日本人の顔の変化に合わせて改良し続けてきたマスクなのでフィット感が抜群。 各パーツがすべてバラ売りしている点も見逃せません。 また、レンズも自分で交換できます。 今は色も豊富で22色が選べます。 お兄はリターナーを片方なくしてバラで一つだけ購入したこともありますし、ストラップも二代目、ノーフォグレンズ、オプティカルレンズも持っています。 | ||||
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<スノーケル> スノーケルは水面移動の際、また漂流等の緊急事態の時には水面での生存に関わる、大事な器材ですから付けましょう。 とは言え、使用頻度がとても少ないことも事実。 現在のスノーケルはとても機能的でさまざまな部分に工夫が凝らされています。 シュノーケリングをメインで行うなら各ポイントが自分に合っているか吟味すべきですが、上記したようにダイバーは通常あまり使用することがなく、使っても短時間です。 つまり、お兄が思うにスノーケルはマスクと同じメーカー、同じ色の物を選べは良いと思います。 それでもココだけはと言うポイントは、マスクストラップに簡単に脱着出来るワンタッチホルダーが付いているか。 スノーケルはダイビング中も付けたままが普通ですが、ケーブダイビングでは洞窟内で引っ掛りを防ぐため、激流ポイントでは水流でマスクがズレないために、外してから潜る場合もあります。 その際にわざわざストラップを外さなくても脱着できるワンタッチホルダーだと楽です。 収納タイプというのもありますが、 失くしやすくなるだけですので、常設タイプを付けておきましょう。 ダイビング中、急に流れてきたからといって、スノーケルを取り外すようなことはしませんし、その作業が出来る程度のカレントなら外す必要はありません(笑) また、アッパーキャップは漂流時の視認性に優れたオレンジや赤色の物を付けておくと良いでしょう。 |
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<フィン> フィンは器材の中でもっともオススメ品が難しいギアです。 それはダイビングに使う身体能力の中で、個人差が一番大きいのが脚力だからです。 例えば、Aさんは「ロングフィンが推進力があって良いね、先割れフィンはスカスカで進まない」と言い、Bさんは「先割れフィンは少しの力でよく進むね、ロングフィンは足首が痛いだけでぜんぜん進まない」と言ったとしても、この意見はどちらも正解です。 それほど、フィンというのは人によって合う合わないがあるのです。 また、フィンはエアの消費量にもっとも影響します。 自分に合わないフィンを使うと、進みにくい上に、エアの消費も早くなります。 さらに水中姿勢、バランスにも影響します。 水泳と違い、ダイビングでの推進力はフィンからのみ得られるので自分に合ったタイプのフィンを選びましょう。 それには実際に使ってみるのが一番です。 友人に借りたり、レンタルをしたり、モニター品を使ったりして色々なフィンを試して下さい。 自分に合ったフィンに巡り合うと、目からウロコですよ (@_@) ◆ポイント 選定ポイントは4つ、‘素材’‘ホールド方法’‘ブレード硬さ’‘ブレードタイプ’です。 それぞれの種類、特徴を以下に挙げておきます。 ◆素材
ホールド方法の好みはハッキリ別れるでしょう。 脚力の強い人はキック力をしっかりフィンに伝えられるフルフット派が多いようです。 お兄はストラップ派です、理由は脱ぎやすいから。 フルフットもストラップも履くのは慣れですから、さほど差はないと思います。 でも脱ぐ時は違います! 特にボートダイビングでのEXの時、ラダーに片手で掴まり、もう一方の手でフィンを外す、この作業。 海が穏やかならまだいいですが、海が荒れて、波が高く、流れもある状態でいつまでもフィンが脱げずにハシゴに掴まっていると危険ですし、後ろで待っている人にも大変迷惑です。 フィンを脱ぐという点では、ワンプッシュで外せるバックルタイプのストラップフィンがダントツ一番でしょう。 どんな状況でも、片手で押すだけ、片方のバックルを外すとフィンは脱げます。 しかしストラップフィンでも、ロック機構を持ったバックルは逆に脱ぎ難いです。 このタイプは両方のバックルを外さないとフィンは上手く抜けません、指一本で外せるというのがウリですが、実際はそう簡単に外れず爪が剥がれそうになることもしばしば(苦笑) フルフットフィンは、ビーチならお互いの踵を踏みつけて脱げますが、ハシゴに掴まった状態ではできません。 また踵までゴム製のブーツを履いているとさらに困難、親指や人差し指の爪がめくれそうになりませんか? 使っていくうちに、こなれてきて履きやすく脱ぎやすくはなってきますが、そうなるとホールド感が弱まりますよね (-_-;) ちなみに、お兄が一番脱ぎ難いと感じたのは、ジェットフィンのストラップ。 このストラップにも簡易ロック機構がついてますが、ハッキリ言ってコレ外れません、使いこめば使いこむほど外れません(爆) 最近はスプリングストラップというのも出てきてます。 が、使ったことないんでコレの使用感は分かりません f(^_^;) ◆ブレードの硬さ
色によって硬さの違うフィンや、ソフト、ハードと名の付いた分かりやすいモノもある。 ◆ブレードタイプ
以上、「素材×3種」「ホールド×2種」「硬さ×3種」「ブレード×4種」を紹介しました。 これらを組み合わせると72通りもの種類になってしまいますが、どのタイプフィンが自分に合っているのかはダイビングで実際に使用すれば判ります。 ●フィンキックをして水がスカスカ抜ける感じ、しっかり蹴っているのに進まない感じがしたなら、フィンが弱すぎます。 ブレードを硬いモノ、又は長いモノに変えてみましょう。 ●フィンキックをするときに足首が曲る、足全体が疲れる、ダイビングの後で踵が痛い場合は、フィンが強すぎます。 ブレードを軟らかいモノや短いモノ、又は機能タイプに変えてみましょう。 ◆アクセサリー (フィンサポート) フルフットフィンでフィット感、ホールド感が落ちてきたり、サイズが微妙に合わない場合に付けるアイテム。 ◆素足 or ブーツ フルフットを素足で履くのは気持ち良いです、また綺麗な海底砂地を裸足で歩くのもたまりません (^^) でも、ブーツは履きましょう! ボートダイビングしかしないつもりでも、海洋状況によってはビーチしか潜れないこともあります。 またクルーズでも無人島に上陸して遊ぶ場合もあります。 サンドビーチにもガラスやプルトップが落ちていたりしますし、遠浅だとウニがいたりします、そんな場所を素足で歩くのは危険です。 また、ビーチは砂地とは限りません、ゴロタやバラスだらけビーチも多く、そんな場所を素足で歩くのはどだい無理です。 どんな状況にも対応し楽しめるよう、フルフットフィンでもストラップフィンでもブーツを履きましょう。 ◆ウエットスーツとドライスーツでの使い分け ウエットでもドライでも同じフィンを履ければよいですが、実際は難しいです。 理由は足のサイズが変わるから。 たとえオーダードライでも、そのブーツの外周はウエットで履くブーツと比べ一回り以上大きいはずです。 つまりウエットの時Mサイズのフィンなら、ドライの時はLサイズのフィンが合うようになります。 ウエットでピッタリサイズのフィンをドライで履こうとした場合。 ストラップフィンなら、なんとか対応できる場合もありますが、やはり着脱が困難になります。 フルフットフィンだと絶望的、まず履けませんし脱げません、無理矢理履くと踵部分が伸びてウエットの時にしっかりホールドできなくなります。 じゃあどうすれば良いかと言うと、フィンをもう一つ買って使い分けましょう。 (もちろん、滅多にドライを着ないならレンタルでもかまいません) そして、せっかくドライ用として買うなら、 ・素材はラバー ・ホールド方法はストラップ ・ブレードは機能フィン を選ぶと良いと思います。 ドライでは足が浮くと大変なことになります(笑) それを防ぐためにアンクルウエイトを付けるわけですが、プラス浮力のフィンだとどうしても足が浮き気味になりますし、冬は水温が低いのでプラスティック素材は硬くなってしまいます。 ウエットの時フルフット派の人もドライではストラップフィンにしたらどうでしょう。 ドライという殻を着てる時点ですでに脚力はダイレクトにフィン伝わりません。 そうでなくても動き難いドライです、EN&EXの時にシンドイことをする必要はないでしょう。 ドライを着て潜っていると、どうしても足に空気が溜まることあります。 そんな時、硬いブレードや長いブレードのフィンを履いていると、ドライの中で足が遊び、キックをしてもドライの足首がブラブラするばかりでなかなか進みません。 ところが、機能ブレードだとその状態でも推進力が得られます。 ◆お兄の愛用品
◇ウエットスーツ用 最初はフルフットタイプのGULLミューを素足で履いてましたが、ブーツの必要性を痛感し、その際に脱着性を重視してストラップタイプへ移行。 maresクアトロでプラスティックブレードの硬さに踵を痛め、ロック機構バックルに苛立ち、その後S-PROジェットフィン、GULLプロミュー、Cressi-Subロンディンなど色々なフィンを試し、最初に出た先割れフィンapollo sportsバイオフィン・プロを履いたときに自分が魚だった頃を思い出すような快適さを感じました (~0~) 自分の脚力と抵抗感のバランスがピッタリで、ラバーフィン独特のしなりと安定性が心地よく、力を入れないキックでも楽に得られる推進力が軽快。 特に写真を撮るために、魚の前へ大回りで出たりする際は、水泳のバタ足のようなフィンワークで思いっきりキックができ、足を痛めることなく速い速度が得られます。 あおり足が効かない欠点は、ブレード面を上手く水に当たるようにコントロールすることで克服できます。 このバイオフィンに巡り合ってからも、さらにmaresヴォロやF-FINフォースフィン、GULLワープなどを試してますが、今のところお兄にはバイオが一番合ってるようです。 ◇ドライスーツ用 初代はmaresのプラナ(プラスティクフィン)を7年使用しましたが、表面の痛みが激しくなり、また足首への負担も大きかったので、フィンとしてはまだ履けましたが引退。 二代目はmaresのヴォロ・パワー(機能ブレード)を選択。 可変式ブレードは、力を無駄にせず効率よく進めましたが、たった2年の使用で半分に折れてしまいました、このフィンはプラスティック部分の耐久性に問題があるようです。 三代目は、GULLのマンティス・ドライフィン。 このフィンはドライスーツ専用で、ラジアルブーツ用にポケットが大きく、さらにソール部を重く作ってありアンクルウエイトが不要なんです。 材質はゴム、ブレードの長さは普通で、硬度は柔らかめ、ホールド方法はワンプッシュ・バックルタイプ。 もどる |
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