陽気なギャングが地球を回す | |||
伊坂幸太郎 | 祥伝社 | 272項 | 2002年 |
主人公達は犯罪者、しかも連続犯。 それでも好感が持てるのは、オーシャンズ11的に役割分担が明確なキャラクター設定とそんなに人間離れしていない特殊能力へのあこがれ。 リズミカルな会話は可笑しくてシュール。 あちこちに張られた複線がスマートに生きて、典型的な悪役をやっつけるマンガ的な安心感とスッキリしたエンディング。 まあとにかく面白かった、この本を薦めてくれた友人に感謝。 <名言、名場面> ●「『報われない人』選手権に団体戦があったら、私たちかなりの強豪だろうな」 ●「本に書いてあることはたいてい、でたらめだ。目次と定価以外全部嘘だ」 ●成瀬「パークマンションからかけている」 響野「ほう、林氏の自宅か」 成瀬「元、林氏だ」 響野「元?」 成瀬「現在は、包丁が突き刺さった死体だからな」 響野「なるほどねえ」 成瀬「驚かないのか」 響野「世の中には毎秒何人もの人間が死んでいってるんだ。いちいち驚いていられるか。 むしろ誰も死ななくなったら、そっちのほうが私はびっくりするね」 成瀬「まあな」 |
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