ネタバレ感想
必ず本編を読んでから見て下さい、犯人やトリックが解ってしまいます

クビシメロマンチスト −人間失格・零崎人識い−
西尾維新講談社384項2002年
相変わらず登場人物が主役クラスから脇役まで、みんな変、普通の感覚の人は一人も居ません(笑)

作中で明確な答えが無かった『X/Y(筆記体)』についてネタバレをやっておきましょう。
まあ、玖渚が言ったように、鏡に映して回転させるだけなんですが (^^;
そう、答えは『4/20』でしょう、巫女子の誕生日です。

自分の回答の正否を確認するためにネットで調べてみると意外にも色んな説があって吃驚。
曰く、「8/21」「4/20」「みここ」「help」など。
なかでも「help」説に感心が集まっている様子、理由は一番ロマンチックだから…。
最後のいーちゃんの台詞『甘えるな』がそれに対する返事だとか…。
P377のいーちゃんの戯言を読むとなるほどと思えてしまいますが、やはり違うでしょう (--;

根拠は、
@記憶力が驚異的に悪いいーちゃんが巫女子の誕生日を覚えていた事。
そして、貴宮むいみにその事を突っ込まれると「ちょっとそれなりの事情があってね…。詳しくは言えない」と返事し、その直後の話題が「X/Yってなんだか分かる?」って聞き返す事。(P165〜166)
A玖渚との会話時「カレンダーに印つけといてねー」で『X/Y』を思い出す事。(P376)
です。

実際、『X/Y(筆記体)』を鏡に映して回転させても、『help』と読むのは苦しすぎます。(って実際にやったのか? やったんです 笑)
それに、半分衝動的に殺したのに、『help』って文字を鏡像回転体であの瞬間に書き残せるでしょうか?

ここからは私の想像ですが、まず複線は彼女の名前にあります。
‘葵井巫女子’ひらがなで書くと‘あおいいみここ’。
作中には‘ささささき’とか妙な名前の人が多いんで見落としがちですが、彼女の名前の「おいい」と「みここ」の部分は鏡像回転体です。
おそらく巫女子自身、そのことに気が付いていて、高校時代に『X/Y』を自分のサインのように使っていたのではないでしょうか?
又は、友人達に「面白いんだよ〜」と披露したことがあるのでしょう。
それ故に、いーちゃんが『X/Y』のこと尋ねたとき、友人達は犯人が巫女子だと分かったはずです。
もちろんいーちゃんは、それら全てを理解した上で『X/Y』の話をしたのでしょうから、まったく残酷、冷徹、欠陥製品。

では、なぜ『X/Y』を巫女子が書き残したのでしょう?
さらに想像を重ねると、誕生日パーティの後、江本智恵が「巫女子ちゃんみたいになりたかった」「死ぬまで巫女子ちゃんにはなれないだろうけどさ…、でも、ひょっとして、わたしみたいなのでも、死んだら巫女子ちゃんみたくなれるかな?生まれ変わったら、あたし、巫女子ちゃんになりたい。」といーちゃんに話している時、巫女子は起きていたんでしょう。
起きて会話を聞いていたからこそ、殺したし、ストラップも奪ったんですが、智恵の願い「生まれ変わったら巫女子ちゃんになりたい」を叶えるため巫女子の誕生日である『4/20』を「あたしになりたかったら次に生まれてくるのは4/20だよ」という意味も込めて、書いたのではないでしょうか。

最後のいーちゃんの台詞『甘えるな』は、巫女子の遺書《助けて欲しかった》に対する返事です。

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