腐蝕の街 | |||
我孫子武丸 | 双葉社 | 328項 | 1999年 |
我孫子氏の考える近未来は、突拍子もないSFではなく、このまま科学が発展していけばありえそうな世界であり、受け入れやすかった。 「ヘテロ」や来客バッチを付けると行き先を示してくれる案内、民営化された高速道路、なるほどなるほどと楽しめた。 さて、書評で触れた溝口とシンバのキャラクターだが、私は‘京極堂シリーズ’の「木場修太郎」と‘BANANA FISH’の「アッシュ・リンクス」を思い浮かべた。 少し違う点は、木場修はもっと女性に不器用だろうし、アッシュであれば、もっとコンピューター・ネットワークを駆使するだろうが。 まあ、とにかくこの二人は気に入った。 シンバが殺されたと思ったときは、ほんとに悔しかった。 溝口同様あきらめた後、片山から生きていることを聞かされた時は、御都合主義バンザイと思った。(笑) 本編を読んでいる途中から、シンバが大人になり、探偵かボディーガードの様な仕事をしている物語が読みたいと思っていたから。 なんと続編で「死鑞の街」という本があるそうだ、私の思惑とは違うだろうが、ぜひ読まねば。 |
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