ネタバレ感想
必ず本編を読んでから見て下さい、犯人やトリックが解ってしまいます

慟哭
貫井徳郎東京創元社432項1999年 3月
心の闇に迫るサスペンスとしては、サクサク読めた。
話の展開も、人間性の表現力も十分引きつけるものがある。
ただ、ミステリーとしては…。
<松本=佐伯=第2の犯人>という構図が半分も読めば判ってしまう。
「もう、おやめなさい。佐伯さん」と言う丘本の言葉にまったく驚けなかった。
‘ホワイダニット’‘ハウダニット’は作中で語られているので、‘フーダニット’のみがミステリー部分なのに、あれだけ分かり易いヒントを提示しては私のようにミステリーマニアじゃなくとも気付く。
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